株式会社ネットジャパン(N・J)(東京都台東区、吉澤敏行社長、資本金70億円)が、2012年12月10日付けで株式会社オリンピックゴールド(東京都台東区、遠藤孝社長、資本金4億9000万)とその子会社株式会社宝貴(東京都台東区、遠藤孝社長 資本金1000万)の株式を100%取得し実質ネットジャパングループにした。
現在ネットジャパングループはネットジャパンホールディングス香港、ネットジャパン、ネットジャパン香港、ネットジャパン台北、ネット・パークダイヤモンドオークション、ネットジャパン上海の6社に2社を加え8社体制、社員数は290名体制になる。またこれによりN・Jの資本金は95億円程度になる予定。
今後半年程度を費やし完全統合を目指す予定で地金の減少や市場の縮小に対応し経営の効率化と競合体制から協力体制に移行する。合併後の社長はN・J吉澤敏行氏、副社長にO・G遠藤孝氏が就任予定。
ネットジャパンは2012年3月に香港投資ファンドに株式を売却。2012年11月に「ネットジャパンホールディング」を設立「ネットジャパンホールディング」の社長には吉澤敏行氏が就任、現在投資ファンドと吉澤敏行氏の2名が株式を保有しているが今後遠藤孝氏も株主になる予定。
2011年度のN・Jの売上高は約2300億円、2012年度3月期のO・G売上高は約1400億円。2012年度の売上高は合計2600億円程度に減収するがN・J単独では過去最高利益の増益になった模様。
両社は今後国内マーケットシェアーを高め安定化を図りながら競争力を強化し支店の統廃合を行い組織力と企業文化、企業風土の構築化を図りより高度な顧客サービスを模索する。ターゲット市場には「国内を含む成長する東南アジア」を考える。
吉澤社長は「企業は半永久に存続することが望ましいが経営者には寿命がある。通常経営者はその子孫に事業継承を託したい場合が多いが、その条件としては子孫がそれを望みその資質や能力がある場合に限ると考える。経営者には社員やその家族、守るべきものも多数ありその責任は重く簡単に子孫に託すことは出来ない。東日本大震災や原発事故も一つの契機になった。体力と気力がある限り今後も経営には携わっていくが、次への準備も怠ることなく進めておきたい。ネットジャパンの信用と信頼と実績をもとに、より顧客との安定的な取引継続、高度な顧客サービス、グローバリゼーション、スピード感ある事業の新規開拓を考えた場合最善の策と判断し決断し実行した」と語った。