三重県真珠振興協議会は、サミットで各国首脳および配偶者が装着したラペルピンについての以下の説明をしている。
なお、サミットで首脳達の胸元を飾ったラペルピンを予約販売する。
TypeAは、オリジナルと同等に、デザイナー中村穣氏がハンドメイドで作成し、TypeB、TypeCについては、公認レプリカで国内協力工場での作成となる。
価格はTypeA(K18YG):140,000円、TypeB(K18YG):68,000円、TypeC(SVゴールドプレート):22,500円(いずれも税別)
販売業者など詳細は、三重県真珠振興協議会ホームページhttp://www.mie-pearl.com/を参照。
<自然との共存の象徴として>
今回のサミットに、三重県真珠振興協議会が企画提供したラペルピンは単なる装飾品ではない。これは人間と自然による共存共栄のシンボルである。 古代から御食つ国と言われた志摩では、人々は自然の中で、その恩恵を受けて暮らしてきた。残念ながら近代における産業化は、人々とこの自然界との関係に影を落とすことになってしまった。これは世界中で起こった出来事でもある。そこで志摩市では「新しい里海」創生に向けたプロジェクトを展開し、次世代に自然との共存共栄関係を残していこうとしている。 このラペルピンに装着された美しい真珠は、すべて志摩市の英虞湾で養殖された。これは人間の英知と豊かな自然の合作。共存共栄の産物の一つだ。豊かな海があって初めて美しい真珠を生産することができる。我々は、志摩に集っていただいた各国のリーダーたちがこのピンを装着することによって、世界中の人々に自然への敬愛を示し、環境保護の重要性を訴えるきっかけになってもらいたいと願っている。
<真珠について>
2015年12月28日に三重県真珠振興協議会が開催した「オール三重HANADAMA選考会」にて選出。県下の養殖業者から選りすぐりの珠をサイズ別に提出してもらい、その中から流通業者が選考。今回のラペルピンには4名による3mm-5mmの英虞湾産真珠が使用されている。
<デザインについて>
極秘にデザインコンペを行い、3月上旬に三重県真珠振興協議会メンバーで選出。
<デザイナーについて>
中村穣氏
大阪府出身。ニューヨーク市のPratt Institute にて、インダストリアルデザインを専攻し卒業。その後オランダDesign Academy Eindhoven にて修士を取得。Gijs Bakker、Maaten Baas等に師事。2007年オランダdroog designからデザイナーとして作品を発表。帰国後、2012年にジュエリーブランド "januka"(ヤヌカ)を立ち上げ、国内外のセレクトショップへの卸販売や百貨店での期間限定ショップを行っている。2014年より東京都台東区のインキュベーション施設"台東デザイナーズビレッジ”にアトリエを構える。
※ラペルピンは以下の商品説明書と共に提供された。
(尾鷲ヒノキの端材を活用した名刺サイズのカード)
Special lapel pin for the Ise-shima G7 Summit The pearls in this pin symbolize harmony between humanity and nature. In Shima, we strive to preserve this harmony for future generations.
3mm-5mm Akoya pearls cultivated at Ago Bay by Hiroshi Takeuchi, Yasushi Yamagiwa,Hideo Matsumoto and Sadamu Yamagiwa 18K Gold
Designed by Jo Nakamura
『伊勢志摩G7サミット ラペルピン
このピンに装着された真珠は人間の営みと自然との共存を象徴しています。
志摩においては、この共存関係を次世代に手渡せるように努力しています。
3mm-5mm 英虞湾産 アコヤ真珠
養殖業者 竹内 洋、山際 保史、松本 英雄、山際 定 18金
デザイン 中村穣』
<三重県真珠振興協議会について>
伊勢志摩サミット開催を受けて2015年7月に発足。県下の養殖業者、流通業者、小売業者が集い、「オール三重」で真珠のPRを目的としている。会長は覚田譲治(覚田真珠 代表取締役)
<これまでの活動>
「三重の真珠」リーフレット制作と配布(日本語、英語、中国語)
・伊勢志摩の真珠小売店へ真珠検定委員会の「店頭Q&A集」の配布と説明の実施
・12月28日「オール三重HANADAMA選考会」開催
・ミエム(三重県総合博物館)にて4月15日から真珠交流展示会の開催、および「はじめての真珠講座」(4月30日、5月1日)開催
・伊勢志摩プレスツアーへの協力(4月4日)