2016年7月27日~29日に開催した「第41回モード・イン・フランス展」(主催:フランス婦人プレタポルテ連盟)の出展社数は61社・68ブランド。来場者数は1,146社(昨年7月展比26%増)・1,604人(同17.5%増)となった。
出展社内訳は、ウェア27ブランド、服飾雑貨15ブランド、ジュエリー26ブランド。ジュエリー関連ブランド(アクセサリー・ジュリー・コスチュームジュエリー)の出展をメインにするコレクションフランセーズの開催が無くなったことも影響して、大幅にジュエリー関連の参加が増加。あらゆるスタイルのファッションアイテムがフルラインで揃う見応えのある展示会となった。
モード・イン・フランス展はホテルの客室を利用し、各ブランドがそれぞれの部屋で商品を紹介する形式を長年採ってきたが、今展示会ではウェスティンホテル東京の2つのボールルーム(合計1600㎡)を会場にして開催。
中には、競合他社に新作を見られてしまうことを懸念する意見もあったが、来場者:「客室は、取引のないブランドの場合は入りにくい雰囲気があったが、オープンスペースになり気軽にコレクションを見られて、効率よく周回できる」、出展ブランド:「会場全体が明るく開放的になり、人の流れがわかりやすい」と、大多数の来場者・出店社に支持されるものとなり、新規取引先の獲得にも繋がっているという。
第1回モード・イン・フランス展の開催は1996年。2016年は開催20周年に当たるアニバーサリーイヤーでもある。20周年を祝して「第41回モード・イン・フランス展」開催期間中にはパリのパレロワイヤルにブティックを構えるアンティーク商、ディディエ・リュド氏が所有するオートクチュールのヴィンテージコレクション20点の展示も行われ、パリの歴史と魅力を改めて知る貴重な機会ともなった。
次回は2017年1月11日~13日の3日間、ベルサール渋谷ファーストに会場を移して開催。秋冬コレクションをパリの見本市・展示会に先駆けて発表する。
左の手前のドレスはアレキサンダー・マックイーンのもの(2000年)、右の手前のイヴニングドレスはウンガロのもの(1990年)。