■輸入量は1.0%増、輸入額は5.3%増
2016年のダイヤモンド輸入は142万4,033ct(前年比101.0%)、990億3,071万3,000円(同105.3%)、平均ct単価は10万9,181円(同104.3%)だった。
引き続く円安傾向の影響で輸入単価は2015年よりも上昇し、輸入量は2年連続で150万ctを割り込んだが、輸入額は3年連続で990億円台となった。
円安にも関わらずダイヤモンド輸入額が減らない理由は、底堅いブライダル需要と低調な国内市場に対して、ダイヤモンドジュエリーを投入するメーカーが増えたためと思われる。
■円安の影響を受けた1~3月と12月
月ごとの推移を見ると1~3月は円安がピークだったが、年度末に向けて輸入が急増。円高に振れた年央は比較的落ち着いていたが、年末商戦用の作り込み時期である10月に金額は年内ピークを迎えた。為替が再び110円台になった12月は輸入量が激減したものの、ct単価は56万3,997円と最高値を記録した。
■輸出量は20.4%減、輸入額は17.4%減
一方ダイヤモンド輸出は9万8,881ct(同79.6%)、70億2,300万円(同82.6%)、平均ct単価は7万1,025円(同103.8%)だった。2015年は国内リサイクル市場から香港に向けた輸出が12万4,270ctとピークだったが、2016年は国内リサイクル在庫の払底で伸びが鈍化した。