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パリ発のコスチュームジュエリーブランド『AGATHA PARIS(アガタ パリ)』から、2017年の秋シーズンに向けて登場したのは「ARTY(アーティ)」―アートにインスピレーションを得たコレクションである。
7月に開催された新作発表会では、アメリカの現代美術家・彫刻家のアレクサンダー・カルダーが発明したキネティック・アート(動く彫刻)“モビール”からインスピレーションを得て制作された軽やかで動きのあるフォルムのネックレスやピアス、20世紀を代表するフランス人画家アンリ・マティスを思わせる絶妙のカラーコントラストを持つバイカラーのバングルなどが披露された。
新作発表会の会場ではもうひとつ、アガタパリ創業の1974年へオマージュを捧げるコレクション「Since 1974」も登場した。
アガタパリは1974年、ミッシェル・キニューによりパリ6区のモーニュ通りに1号店をオープン。1970年代は高度経済成長がひと段落しオイルショックに見舞われるなど試練に見舞われる時代であったが、一方でベトナム戦争に反対する若者たちが掲げた「武器より花を」のスローガンを象徴する存在となった大ぶりの花やボヘミアン、ヒッピームーブメントの自然主義を反映したエスニックやフォークロアスタイルなどが流行、若者主導でファッション文化が多様に展開されたエネルギッシュな時代でもあったという。こうした時代背景の中でアガタ パリが初めて発売したのが“ゴールドチェーン”のアイテム。パリで人気となったゴールドチェーンのアイテムは、1988年、バブル期にあった日本に上陸した際にも注目され、ブランドの認知を高めるものにもなった。
Since 1974ではピアス、リング、ブレスレット、ネックレス、チェーンペンダントの全20アイテムを展開。真鍮にロジウムコーティングを施したゴールド・シルバーカラーのメタル製とスターリングシルバー製との2タイプがあり、丸みを帯びたチェーンのパーツがボリューミーなフォルムに女性らしいチャーミングな要素を加えている。
価格帯:6,000円~13,000円
9月下旬(予定)より全国のアガタ パリ店舗(2017年8月現在、期間限定店舗を含め32店舗を展開)で発売。