2018年6月1日、『ヴァン クリーフ&アーペル』の「ブトン ドール(Bouton d’or®)」コレクションから、新たに5つの作品が数量限定で発売される。
ブトン ドールコレクションは1936年にヴァン クリーフ&アーペルのネックレスに用いられたパイエット(スパンコール)モチーフから誕生している。この時に1930年代に流行したスパンコールを思わせるスタイルをイエローゴールドの中央に貴重な宝石をセットした姿で制作。1940年代には丸みを帯びたリングや豪華なネックレス、ブーケの形の立体的なクリップにもパイエット モチーフが登場しており、「ヴァン クリーフ&アーペル コレクション アーカイブズ」にもバレリーナ クリップのチュチュにルビーやターコイズとともにパイエットをセットした作品カード(1947年)が残されている。
この明るく楽しげなデザインは1950年代にも受継がれており、シングルまたはダブルのブレスレットやイヤリングにパイエット モチーフが用いられ、流麗なラインとモダンなスタイルとでその時代の優美で女性らしい装いを際立てている。
今回登場する新作にはイエローゴールドにダイヤモンド、ターコイズ、ラピスラズリを使用。ターコイズの鮮やかさとラピスラズリの深いブルーがイエローゴールドの温かみのある輝きと美しく溶け合い、煌めくダイヤモンドがさらに作品の魅力を高めてハードストーンと貴石がエレガントに調和。パイエットの一つ一つが卓越した職人の手により緻密にセッティングされ、モチーフの無数の凹凸がネックレスやリング、ブレスレット、イヤリング、大ぶりで存在感のあるペンダントといったアイテムたちに流れるようなしなやかさと立体感を与え、モダンなスタイルで優美に指や手首、デコルテを彩るジュエリーになっている。
貴金属の加工から複雑に組み合わされたモチーフの完成まで、工程のすべてにヴァン クリーフ&アーペルの卓越性が息づいたコレクション。
イエローゴールドのモチーフとジュエリーは手作業で成型後、繰り返し研磨を行い、素材の輝きを引き立てつつモチーフの形状を崩さないように細心の注意を払いセッティング。ターコイズとラピスラズリの均一な色合い・濃さにも厳格な基準を設け、注意深く宝石を選定するというメゾンのサヴォアフェールが表れている。パイエット モチーフの中央にセッティングされているダイヤモンドも同じく卓越した基準を満たしているものだけが選ばれており、カラーはDEF、クラリティーはVVSのみを使用。