「最新の伝統」をクリエイトし続けるキモノデザイナー『JOTARO SAITO』(斉藤上太郎氏)から、2019年9月6日(金)、「デニムキモノ」の新作2種が発売された。
JOTARO SAITOは、祖父に染色作家の故斉藤才三郎、父に現代キモノ作家・斉藤三才を持ち株式会社三才の代表取締役を務めるキモノデザイナーの三代目。最年少の27歳でキモノ作家デビューを果たして以降、“ファッションとしてのキモノ”を追求してきた。キモノに留まらず、テキスタイル・アーティストとしてインテリアの分野でも活躍。テレビ・雑誌などのメディアにも注目される存在となっている。
JOTARO SAITOが「デニムキモノ」を最初に発表したのは1992年6月3日、京都ロイヤルホテルで開催した「第19回斉藤三才個展 SANSAI IN SUMMER」のこと。2009年には通常の呉服とは流通が異なる「メンズ デニムキモノ」の認知に向け、自社店舗での販売を開始し、業界初のデニムキモノの商品化に成功している。
デニムキモノは身近でカジュアルな素材であるデニムを、浴衣ではなくあえて、着物としてトータルコーディネートで提案。「絹の着物の1/5程度という手に取りやすい価格」「手入れのしやすさ(自宅で洗濯ネットを使用の上、洗濯機で洗うことができる)」「素材への親近感」という特徴から、“キモノを日常に着るきっかけのアイテム”にもなっている。加えて、「デニムキモノ」を一つのジャンルとして成立することを目指すJOTARO SAITOでは、デニムの名産地岡山で生地を開発するなど、デニム好きや着物好きも納得するモノ作りを実現。
作り・素材のこだわりポイントは下記の通り、
・デニムキモノのためのしなやかで発色のよいデニム生地を開発、着心地と落ち感にはデニム通もうなるほど。シーズンにあわせ、13oz、10.5oz、6.5ozを展開
・「デニムらしいキモノ」を目指し、デニム製品と同じ工場でしっかりとミシンで縫製。ステッチをみせたり、デニム特有のリベットを配置
・オリジナルの柄を、その他のキモノと同じ京都の三才工房で一点ずつ手で型染め、大量生産せず心を込めて製作
「デニムキモノ」は現在では、JOTARO SAITOが展開するキモノの中で最も人気を誇るコレクションになっているという。
今回発売した新作2種類は、今年3月のファッションウィーク東京で発表した新作、「デニムジャガードパイソン」と未発表の「デニムジャガードペイズリー」(98,000円~+税)。
デニムジャガードパイソンは、パイソン柄を織りで表現し、京友禅の型染めをあしらっており、デニムジャガードペイズリーは織で柄を表現し、色落ちの具合が一点一点違う、ウォッシュ加工で仕上げ、さらに刺繍を加えたデザインも揃えている。
日時:2019年9月6日(金)~9月16日(祝・月)
場所:JOTARO SAITO GINZA SIX店
営業時間:10:30~20:30
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 4F
斉藤上太郎在店日:9月6日(金)~8(日)、14(土)~16(祝・月)
今回発売のデニムキモノにコーディネートする羽織、襟元が襦袢を着たように見えるキモノ衿カットソーや足袋も同時発売している。