再開発により大きく変化していく渋谷駅周辺。その中で「渋谷 東急フードショー」が7月10日(土)の「デリゾーン」のオープンをもって、スイーツ、グローサリーと併せた104店舗をラインナップした姿で展開されることになった。
「デリゾーン」がオープンしたのは渋谷地下街エリア(しぶちか)になり、総ユニット数は54店舗。先行して6月1日に渋谷マークシティ1階にオープンしていた「スイーツゾーン」が37店舗、昨年9月に渋谷マークシティ地下1階で一部開業済であった「生鮮・グローサリーゾーン」が13店舗になる。
デリゾーンの54店舗の内、関東・渋谷地域初出店は8店舗、商業施設に初めて出店する店舗は4店舗、「渋谷 東急フードショー」にのみ出店するonlyショップは9店舗になり、リニューアル以前から安定的な購買を持つ「アンデルセン」などは継続して出店し、限定パンの販売を行っている。
「渋谷 東急フードショー」のターゲット層は、渋谷近隣と渋谷駅沿線エリアに増加する心身ともに豊かな25~40代(コアターゲット:30~40代)になり、ターゲット層にマイストア(=私の街の私の店)として認知されるべく“地域密着型”の取り組みを強化。渋谷近隣や各路線沿線で実績のある店・人気店を導入し、渋谷に親和性が高い顧客のニーズに合わせた店や商品をラインナップしている。
7月8日に開催した記者発表会では、コロナ禍においてハレの場や特別な席への外出の機会が減少していることに触れ、日常の楽しみを求める消費者のマインドに沿った展開として、レストランやカフェとのタイアップにより、多数のテイクアウトブランドを開発したことも発表。デリゾーン、スイーツゾーンに各6店舗ずつ、そのテイクアウトブランドが配置されている。
また、初の取り組みとして、渋谷地下街エリアの通路(共用部)に面して店を構え、行き交う人々に出来立ての食品を提供する「外向き区画」も設置。内覧会での様子では、この区画の設置により「渋谷 東急フードショー」と渋谷地下街エリアとの一体感も生み出されており、地下街自体に活気が出て「渋谷 東急フードショー」への誘引力が増したように感じられた。
東急百貨店では、6,070㎡の「渋谷 東急フードショー」と、約1 00店舗・2000㎡の「東横のれん街」(渋谷ヒカリエShinQs地下2階・3階)、約40店舗・1640㎡の「FoodShow EDGE」(渋谷スクランブルスクエア1階・地下2階 ※一部区画を除く)を合わせた3拠点を構築することで、店舗面積約10,000㎡、約240店舗で構成された「渋谷の食を支える‟食の一大マーケット”が完成」し、食の分野における圧倒的な優位性を確立するに至ったとしている。
この“食の一大マーケット”で目標とする年間売り上げは250億円となっている。
今後の取り組みとしては、コロナ禍への対応と利便性の向上を目的に上記の3拠点で使用できるデリバリーとBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)のアプリの試験運用を2021年内に行い、2022年より本格的に実施するとしている。
画像は「渋谷 東急フードショー」限定商品。
改まった席へのギフトより、身近な人へのプチギフトを贈る機会が多くなった昨今は、ベーカリーショップで手土産を買う人が増えていることから、焼き菓子のバリエーションも揃えているとのこと。