山梨県では、今年度の主要施策としてジュエリー職人の人材育成事業に取り組んでいる。これまでも、県立宝石美術専門学校を中心として、人材の育成・輩出に力を入れてきたところであるが、昨今の職人不足や技術継承の課題等を踏まえ、新たに社会人(プロ)向けの講座を実施している。
今年度は、
1 彫金の技法と日本独自の銅合金を山梨のジュエリーへ【彫金の技術(象嵌と色金)】 講師:彫金家 飯野一朗 氏
2 匠の技継承講座【彫留めコース】講師:ジュエリー職人 川口和寿 氏
3 匠の技継承講座【宝石のリカットコース】講師:ジュエリー職人 中野 誠 氏
4 ジュエリー産地山梨 技能塾 講師:ジュエリーデザイナー 村松 司 氏
の4講座を実施している。
現在、彫金の技法【色金と象嵌】を題材として飯野一朗氏の講座が開催中。山梨のジュエリー産業に、日本の伝統技術「象嵌」や「色金」を取り入れることで、職人の技術力向上と県産ジュエリーの付加価値向上を目指す。9月17日(水)の第4回実習では、銅に金や銀などの割金を合金し、煮色着色(にいろちゃくしょく)を施すことで、独特の色調を生む日本独自の金属の色彩「色金」について実習を行う。微妙な色調や陰影の表現方法と着色の過程で『大根おろし』に漬け込むユニークな技法は、海外からも高い評価が高い。
山梨県HP ジュエリー産地山梨高度人材養成講座について
https://www.pref.yamanashi.jp/shinchaku/sangyo-sin/0707/jewely_koudojinzai.html