ティファニーは、2009年11~12月の世界の売上高が、前年同期比17%増の7億9,910万ドルだったと発表した。
地域別の内訳を見ると、米州の売上高は15%増の4億4,390万ドル、アジアが11%増の2億4,080万ドル、欧州が同30%増の1億300万ドル。日本は12%減少している。
マイケル・コワルスキー最高経営責任者CEOは「ジュエリーの幅広いカテゴリー及び売れ筋価格帯の全般で伸びが見られた」と指摘し、今回の増収を受けて年間業績見通しを上方修正している。ティファニーは11月~1月までの決算を3月22日に発表するが、通期で27億ドルを達成しそうだ。
なお、昨年のリーマンショック直後と比べてみると、2008年11~12月の世界の売上高は前年同期比21%減で、日本だけが5%増加していた。
この時同社では「不況でジュエリーへの支出が慎重になった」と判断し、09年の業績も厳しく予想。社員の早期退職も進めていたのだが、世界的な景気回復が思った以上に進んでいた。というよりも、不景気感で萎縮していた富裕層が消費意欲を取り戻したようだ。
日本の売上が下がった原因だが、日本のティファニーは円高ドル安の為替変動を理由に米国との価格差を是正するために08年11月に平均6%、09年2月に平均9%、09年11月に平均5%の値下げを実施している。
結果的に売上は落ちたものの客数が微増だったと見られ、厳しい状況が続く日本のブランド商戦にあって、値下げ戦略がいくらか寄与したと評価できそうだ。