その他の大きな出来事としては、世界最高の800mを超える高層建築物である“ブルジュ・ドバイ”の麓に、店舗数1,100という世界最大級のショッピングモール「ザ・ドバイモール」が2008 年11月4日にオープンしたことである。
予定から約2ヶ月遅れのオープンであったが、9月にリーマンブラザーズが破綻したことから考えても、何ともタイミングの悪い時期となってしまった。
そして、この「ザ・ドバイモール」のオープンは、ドバイの小売業界へ大きな影響を与えることになった。前述した通り、ドバイ国内のみで既に約600の宝石店があるにも関わらず、このモール内にゴールドスークが建設され、そこに約300店舗もの宝石店がオープンする事になったためである。
しかし、このモールでは2009年3月現在でも未だ多くの店舗がオープンさえしておらず、中にはオープンはしたものの、その後商品を全て引き揚げてしまった店舗も多いという。
また、週末であっても買い物客の姿は疎らで、店員も皆退屈そうにお客が来るのを待っているとのことである。ちなみに家賃は月額で90万円程度もするという。
世界最高の800mを超える高層建築物である“ブルジュ・ドバイ”。舗数1,100という世界最大級のショッピングモール「ザ・ドバイモール」が2008 年11月4日にオープンした。
ブルジュ・ドバイのGold Souk 内。まだ開店しない店舗が多い。
このような状況下で2008年12月にはドバイジュエリー展示会が開催された。やはり世界経済悪化の影響は色濃く、昨年まで毎年出展していた大手小売店の姿も無かった。
唯一元気が良かったのが、香港、バンコク、シンガポールからの出展者で、トレードでなく小売目的であった。ドバイ市民も毎年ここでのショッピングを楽しみにしているという。
中東地域でのジュエリー展示会は小売を目的とした方が意義があるのではと感じる。なぜなら小売店大手は既に香港やバンコクに強力なコネクションを築いており、往来も頻繁に行われているからである。

商品の無いディスプレイ