JAQUET DROZ:ジャケ・ドロー
■ オートマタ(機械式からくり)製作でも知られる洗練された美と革新性。
『JAQUET DROZ(ジャケ・ドロー)』の創始者、ピエール-ジャケ・ドロー(1721年-1790年 1735年に数学・物理学者ダニエル・ベルヌーイに学ぶ)は、あまりにも真に迫った表情や動きを持つ人造人間(この場合、オートマタ=機械式からくりの人形)を製作したことから宗教裁判にかけられそうになった逸話を持つなど、時計はもちろん、オートマタやオルゴールでも精巧な複雑機械技術の才能を発揮。
ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットに謁見した3体の人造人間「文筆家」「画家」「音楽家」を始め、今も各地の博物館や美術館に作品が残されている人物である。
『JAQUET DROZ』の最初の工房が誕生したのは、1738年、スイスのラ・ショード・フォン。
その後、1759年にはフェルナンド6世によって迎え入れられたスペイン宮廷で成功し、作品を完売したピエール-ジャケ・ドローは、それを元手にさらに複雑なウォッチを創作するようになり、1769年からは数学・物理学・科学・芸術を学んだ息子のアンリ-ルイも製作に参加。1774年には世界中から注文が殺到するようになり、1784年にはジュネーブにも時計工房を設立している(ジュネーブ初の時計工房)。
■ 発明の天才のDNAを現代に受け継ぐコレクション。
上:2010年のバーゼルワールドで発表されたスポーツタイプの「GRANDE SECONDE SW TITANIUM(グラン・セコンド SWチタニウム)」。
右:2010年バーゼルワールドで発表した

「GRANDE HEURE MINUTE(グラン・トゥール ミニッツ)」の新作。フェイスにオニキスがセッティングされ、独特の艶感ある表情になっている。
ナポレオン・ボナパルトや大英帝国のジョージ3世も顧客に持ち、世界に知られた『JAQUET DROZ』ではあったが、1790年にスイスのビエンヌでピエール-ジャケ・ドローが死去、1791年に息子のアンリ-ルイが旅の途中にナポリで客死して以来、後継者不在のためにブランドが途絶えていた。
ブランドが復興したのは1995年。そして、2000年にスウォッチ グループが投資家からブランドを購入し、銀座7丁目にニコラス G.ハイエック センターがオープンした2007年5月24日、その4階に「JAQUET DROZ銀座ブティック」もオープンしている。
2010年5月22日(土)~5月31日(月)まで、ニコラス G.ハイエック センターではオープン3周年を記念して「2010年新作時計展」を開催。
「JAQUET DROZ銀座ブティック」でも2010年バーゼルワールドで発表した新作コレクションが既存のコレクションと合わせて披露されている。
2010年のバーゼルワールドでは2時位置に配置された時分表示インダイヤルと6時位置に配置された秒表示のインダイヤルをデザイン、幸福の8をモチーフにした「GRANDE SECONDE」のシリーズからスポーツタイプの「GRANDE SECONDE SW TITANIUM(グラン・セコンド SWチタニウム)」(チタンケース 88m防水)が登場。
他にも手焼きのブルースティール製のランシーヌ型の針・2つの星があしらわれたリューズ、ドーム型の風防など『JAQUET DROZ』を象徴する特徴をデザインに取り入れた「GRANDE HEURE MINUTE(グラン・トゥール ミニッツ)」のシリーズからオニキスをフェイスにセッティングした新作が登場している。
上:200年前にラ・ショード・フォンの工房で生まれた懐中時計を踏襲。数字の“8”を模したデザインが特徴的なGRANDE SECONDE(グラン・セコンド)」のシリーズ。
12時位置に配置された時分表示インダイヤルと6時位置に配置された秒表示のインダイヤルを重ね、時分を示すアラビア数字と秒表示のローマ数字も重なり合う、遊び心と技術力を感じさせるデザイン。
右端に置かれているウォッチはピュア・ブラック エナメルの仕様になっている。
ピュア・ブラック エナメルのシリーズは2007年にバーゼルワールドで発表。技術的に難しいと言われる「混じりけのない完璧なブラック・エナメル」を約2年の歳月をかけて完成させている。
問い合わせ先:ジャケ・ドロー ブティック銀座
Tel:03-6254-7288