オリックスの事業プラットフォームを活かし、事業の拡大と企業価値の向上を図る
株式会社ネットジャパン(本社:東京都台東区上野5-24-16、代表取締役:吉澤敏行)及び関連会社(以下『ネットジャパングループ』は、2014年4月25日オリックス株式会社に、普通株式の譲渡を実行、完了(クロージング)した。今後はオリックスグループの一社として、より高い信頼・信用・実績の構築を目指し、更なる成長と発展を期す。
<株式譲渡の経過と結果>
ネットジャパングループは、2012年に香港のプライベート・エクイティ(PE)会社とM&Aを実施。株式の売却後も、トップ経営者で一部の株式を保有しており、今回の譲渡に至った。
今回の株式譲渡金額は210億円。2013年12月時点の財務諸表をもとに、外部専門家により実施した、各種デューデリジェンスの結果を踏まえ、協議を経て譲渡金額を決定した。
2014年4月25日に、普通株式の100%を譲渡したが、オリックス側の希望により、ネットジャパングループのトップ経営者が、一部の株式を保有することとなった。
株主間契約は既に完了し、現在、経営者契約の協議を継続している。長期の経営者契約を望むオリックス側と、早期の後継者育成のためにも、単年契約が望ましいとする当社吉澤社長との意向を踏まえ、現在協議を継続している。
この間、大手総合商社からM&Aの申し出もあったが、取扱商材(貴金属・ダイヤモンド他)が一社に集中することの懸念から、株式譲渡先の対象先から除外することとし、今回の結果となった。
<株式譲渡の背景>
ネットジャパングループは、貴金属、ダイヤモンド、宝飾品などのリサイクル市場における、世界的な大手企業の一社として今日まで発展を遂げてきた。
宝飾品取扱店や質屋などの買取業者が、一般消費者から買い受けた金、プラチナ、ダイヤモンドなどを買取り・集荷し、地金商や精錬会社、商社などへ販売している。また、国内・外で開催されるジュエリーフェアに出展し宝飾品や時計を販売。さらに香港でオークションを運営し、中国やインドを中心に販売している。
ネットジャパングループは、即時・即買取りによる現金化や、高い専門性と商品査定力で買取り業者をサポートし、リサイクル市場の拡大・発展に貢献してきた。現在、全国に2万店以上の買取り業者とのネットワークを構築し、国内の貴金属などのリサイクル市場においてトップシェア(金:約60%、ダイヤモンド:約40%など)を獲得している。
貴金属などのリサイクル市場では、一般消費者が所有する貴金属が「都市鉱山」として注目されて以降、この10年間で貴金属や宝飾品の買取り専門店が増加し、市場が急速に拡大している。
また、アジアを中心とした中間所得層の増加を受けて、今後もグローバルに市場の拡大が見込まれている。
<株式譲渡の主な目的>
今回の株式譲渡の主な目的は以下の通り。
(1)主要グループ企業約340社、海外34ヶ国1200拠点、総資産8兆5000億円を誇る、オリックスの事業プラットフォームと知名度を活かしたシナジー効果で、ネットジャパングループの更なる企業価値の向上と、企業基盤の強化、拡大を図る。
(2)ネットジャパングループ各社と全社員の、半永久的で継続性のある発展と安定を確保する。
(3)ネットジャパングループの永続性のある発展という視点から、より良い経営の継承と経営者の輩出を願い熟慮し、一族・血縁でなくベターな継承の選択肢として、オリックスへの株式譲渡を決断した。
<今後の主な事業展開>
ネットジャパングループの、今後の主な事業展開としては以下の通り。
(1)オリックスの事業プラットフォームと知名度を活かし、海外チャネルの多様化や、国内におけるEC事業や富裕層をターゲットとした新たな事業の展開を図る。
(2)グループのネットワーク力を活用しながら、多士多彩な事業のより効率的な展開で、収益力の更なる向上を図る。
(3)近い将来に、ジャスダック、マザーズ以上の市場への、新規株式公開(IPO)を視野に入れた事業展開を図る。
(4)『企業と人』を育てるという、経営者として最重要なテーマに、全力をあげて取り組んでいく。中でも後継の経営者の育成に注力する。
(5)2014年12月期決算では、過去最高収益を予定している。
●株式会社ネットジャパンの概要
商号:株式会社ネットジャパン
本社:〒110-0005東京都台東区上野5-24-16KDXビル
TEL:03-3832-6511(代表) FAX03-3835-8887
創立:1995年7月5日
資本金:113億円(払込資本金57億円 資本準備金56億円)
社員数:260名
役員:代表取締役 吉澤敏行
事業内容:
・貴金属地金(金、銀、プラチナ、パラジウム)売買及び貴金属スクラップの買取り・精錬業務
・ダイヤモンド・宝飾品・ブランド時計などの売買(卸・小売業務)
・上記商品の輸出入及びオークション運営
・各種企画催事の支援、美術品・古銭等の鑑定・評価・売買
*ネットジャパングループについて
ネットジャパングループは1995年(平成7年)の創業以来、貴金属・ダイヤモンドのリサイクルを中心とした事業領域で幅広い活動を展開してきた。2013年6月にオリンピックゴールドと、その子会社である株式会社宝貴工芸との完全経営統合を行い新スタートした。
大手貴金属リサイクラーとして、ガバナンス体制を強化し、スピーディーな経営と機動的な事業を展開。宝石・貴金属に携わる専門家集団として、多様な製品とサービスを提供している。
2013年12月期(平成25年度)の業績は、売上高2,185億5,035万円、経常利益25億8,095万円。
国内の貴金属などのリサイクル市場においてトップシェア(金:約60%、ダイヤモンド:約40%など)を獲得している。
全国に11支店、海外拠点5箇所のビジネスネットワークで、新しいビジネスモデルの構築と価値の提供に努めていく。