創業50周年を迎えた桂由美さん。「日本ブライダル界の第一人者」とされるその波乱万丈の半生が「桂由美物語」として、舞台化。2016年5月23日より公演が行われている。
桂由美さんが「日本ブライダル界の第一人者」とされる主なものが以下に挙げる4つの日本初の試み。
1、日本に“ブライダル”という言葉すらなかった1964年に、婚礼衣裳専門店「桂由美ブライダルサロン」をオープン。
2、翌年にウェディングドレスだけのファションショーを開催。
3、1968年、専門書「ブライダルブック」を著作・刊行。
4、翌年には業界の第一線で活躍する人々の教育・研修を目的に「全日本ブライダル協会」を設立。
その半生はまさに日本のブライダル史であり、ブライダル市場に大きく貢献、影響を与えるものでもある。
この「桂由美物語」の脚本・演出を手がけるのは、数々の人気テレビ番組の構成や話題となった映画・演劇で知られる高平哲郎氏。主演は森口博子さんが務める。
舞台のフィナーレには出演者が桂由美デザインのドレス姿で登場し、合わせて、劇中のフィナーレ前には毎回「シビルウェディング」(※)を挙行。歌手・女優の高樹澪さんのほか、公募のカップル(24日昼&夜)、東日本大震災の被災者(25日昼/26日昼)、荻野目洋子さん(歌手・女優 25日夜)が挙式を行い、シビルウェディングミニスター(司式者)の一人として、読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんが登場する。
※シビルウェディングは一般社団法人全日本ブライダル協会(会長:桂由美)が提唱する挙式スタイル。挙式スタイルが多様化する現在、神前式、キリスト式に加え、宗教に寄らない“人前式”を求めるカップルも増加。ニーズが増加する一方で日本では、人前式のスタイルが確立されておらず、司式者不在のため儀式としての重要さにかけていた。欧米では市町村のセレモニールームなどで係官や市長村長または国が資格を与えた司式者によって執り行われ婚姻の法律上の手続きが完了されるスタイルが確立されており、婚姻届署名を行い、法律上の手続きを完了させるセレモニーとして「シビルウェディング・市民結婚式」と呼ばれている。日本でも人前式を重要なセレモニーとして成立するものとなるように、全日本ブライダル協会では法律上の婚姻成立を第一主義と考え、結婚式の前に予め役所に婚姻届を提出しその長が発行する婚姻届受理証明書を司式者が読み上げ、参列者一同に披露するセレモニーを新時代の挙式シビルウェディングを提唱。その普及活動を行っている。
詳しくは同協会のHP(http://www.ajba-civil.or.jp)を参照。
【舞台公演「桂由美物語」の概要】
■会場:日本橋三井ホール(COREDO室町Ⅰ 5階TEL.03-5200-3210)
■公演日程:5月23日(月)~26日(木)
■主催:桂由美物語上演委員会(委員長:元観光庁長官・溝畑宏)
■観劇料金:13,000円(全席自由/税込)ローソンチケット、イープラスで販売中
■出演者:森口博子(桂由美)、汀 夏子(桂みつ子/桂由美の母)、高樹 澪(桂由美の右腕)、ほか
5月
|
23日(月)
|
24日(火)
|
25日(水)
|
26日(木)
|
昼13:00
|
―
|
●
|
●
|
●
|
夜19:00
|
●
|
●
|
●
|
―
|
■「桂由美物語」あらすじ
徹夜でウェディング・ドレス作りに勤しむお針子・ゆかり(伊東愛)を励ます由美(森口博子)。
問われるままに、いまは亡き母(汀 夏子)や夫の思い出や、生涯の片腕・多恵(高樹 澪)、よき理解者・林(門戸竜二)の協力を得て、ブライダル事業に携わってきた自身の波乱万丈の半生を語る。「誰が着るんだろう、このウェディング・ドレス」と呟くゆかりに由美は「あなたかも・・・」と。二人暮らしの父と、仕事のことを思うと結婚に踏み切れないゆかりだが・・・
「日本の結婚式を世界一美しく、感動的にしたい」と奮闘する由美の半生を縦糸に、サロンに務める若いお針子・ゆかりの今を横糸に物語は展開していく。
「桂由美ブライダルサロン」設立に至った道程や、当時の日本の婚礼衣装が文金高島田で占められていた市場状況とその状況下でのブライダルドレスの認知を広げるために行われた工夫の他、トレードマークとも言えるターバンの着用や桂さん自身の結婚のストーリーといったことも知ることができる。
「桂由美物語」では、売り上げの一部を福島県の復興支援に役立て(福島市に申請中)、熊本震災のチャリティ募金も実施。