「ワックスは硬く、造形は力が要るもの」「一度作りあげたワックス型は修正不可能」という従来の概念を覆す画期的なモデリング原型専用ワックス「SDWAX(エスディーワックス)」を展開するSOLID DESIGN(ソリッドデザイン)から、粘土のように手で捏ねて成型できる新たなワックス―「SDクレイWAX(エスディークレイワックス)」が登場した。
缶に入ったSDクレイWAXは約5分ほど保温プレートで温めただけで手で捏ねて形を作ることが出来るようになる(※SDクレイWAXが溶け始める温度:約55℃/捏ねやすい温度:約40℃前後)。
柔らかくなったSDクレイWAXを粘土のように手で捏ね、製作したいフィギュアやアクセサリーの形を大まかに製作(冷えて硬くなってきた際にはドライヤーなどで温めることで柔らかくなる)した後はスパチュラで表面をなだらかにし、細かい部分の仕様についてはSDクレイWAXやSDWAXを盛付け(例えば動物の耳や尻尾部分など)、また、カッターやデザインナイフ、スパチュらで削るなどで製作することが出来るようになっている(例えば動物の毛並みや葉脈の表現など)。
こうしてワックスで製作したものが「鋳造製作によるジュエリーやフィギュアの原型」になる。
工程としては、
石膏をワックス製作の原型が入った容器に流し込む→石膏が固まった後にそれを熱することで中のワックスが溶けて石膏の中に原型の形の空洞が出来る→その空洞に溶かした金属を流し入れる→冷えて固まった石膏を壊すとワックスで作った形をした金属が残る(これを鑢をかけるなどして形を綺麗に整える) というもの。
SDWAX ・SDクレイWAXにはプラスチックが含まれていない為、従来の硬いワックスとは異なり女性の力でも簡単に造形が出来(カッターでサクサクと削ることも出来る)、溶かした際に糸を引くようなこともなく、嫌な匂いに悩まされることも無いという(SDWAX ・SDクレイWAXは天然素材のみを使用)。
同社の商品は東急ハンズ(5店舗)やTamTam(8店舗)、シーフォース株式会社などで取り扱われている。