2019年3月20日(水)~5月20日(月)の期間、国立新美術館(東京・六本木)にて「トルコ至宝展」が開催されている。
タイトルにある通り、テーマとなっているのはトルコの人々にこよなく愛されている“チューリップ” 。(チューリップはオスマン帝国を原産としてヨーロッパに伝わり、世界に栽培が拡大)。
トルコ語ではチューリップを“ラーレ(lare)”と表記し、そのアラビア文字を組み替えるとイスラム教の神である“アッラー”となり、逆さから読むとトルコ国旗のシンボルである“新月(三日月)”を意味する言葉にもなることからチューリップは宗教的、国家的なシンボルとして崇められ、神への畏敬の念を示す品々が数多く制作されてきた。
玉座、剣、カフタンといったスルタンに帰属する品々から、建築装飾、宗教祭具、絨毯、食器、写本、書籍の装丁など、いたるところにチューリップの意匠があしらわれており、今展覧会は、オスマン帝国の権勢とラーレ(チューリップ)の関係を読み解く初めての機会にもなっている。
<「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」概要>
会期:2019年3月20日(水)~5月20日(月)
開館時間 10:00~18:00(金曜・土曜と4月26日~5月5日は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日(但し、4月30日は開館)
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
主催:国立新美術館、トルコ共和国大使館、日本経済新聞社ほか
展覧会サイト:https://turkey2019.exhn.jp/
観覧料金(税込):
一般 当日1,600円/団体1,400円
大学生 当日1,200円/団体1,000円
高校生 当日800円/団体600円
※中学生以下無料
※4月27日(土)~29日(月・祝)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
※団体券は国立新美術館でのみ販売(団体料金の適用は20名以上)
※障がい者手帳をご持参の方(付き添いの方1名を含む)無料
※音声ガイド貸出料金:500円
(木村文乃さんがスペシャルアンバサダーに就任。音声ナビゲーターにも挑戦)
トプカプ宮殿博物館
オスマン帝国、1803-39年:フランス、19世紀初頭
木、ベルベット、真鍮、鍍金
「玉座用吊るし飾り」(玉座手前画像)
トプカプ宮殿博物館
オスマン帝国、18世紀後半
金、エメラルド、ダイヤモンド、真珠
右:「儀式用宝飾水筒」
トプカプ宮殿博物館
金、エメラルド、ルビー、翡翠、真珠