宝飾・時計・メガネ、きもの、寝具に特化したマーケティング・企画広告会社「㈱PR現代」(東京・日本橋、下島 仁 社長)は、5月13日(水)「いま宝飾店経営者がすべきこと」をテーマに初のオンラインセミナーを開催。当日は宝飾業界関係者約90名が参加した。セミナーでは「コロナ禍を生き抜くために情報インフラのアップデートを急ごう!」をキーワードに、新型肺炎による生活様式の変化によって大変革を迫られる小売業界でのお客さまとの向き合い方、デジタルシフトにより売り上げを確保するための方法を提示した。
はじめに同社が主宰するジュエリー小売業のマーケティング実践研究会「JMG」の花島路和会長(ジュエリーハナジマ 社長)から、今宝飾店経営者がすべきこととして、デジタルシフトへの社内教育、心が伝わる接客スキル、宝石商としての強い信念の大切さを紹介。
続いて下島社長の問題提起では、新しい生活様式にいかに適応していくか、宝飾専門店のニューノーマルが問われているとし、喫緊の課題は情報インフラの整備にある。時流に適応しこの困難を共に乗り切ろうと語りかけた。
特別ゲストに一般社団法人 日本宝飾品貿易協会の代表理事を務める深澤裕氏を迎え、「世界のジュエリービジネスの最新動向について」と題して、アフターコロナの需要予測と国内外の宝飾業界の動きについて、冷静な分析を解説していただいた。
また事例報告として、デジタルジュエリー協会 ビジューサトウ 代表の佐藤善久氏から「デジタルジュエリー®の取り組み その導入状況と効果について」と題し、デジタルの今後とオンライン時代の宝飾店の勝負の仕方を、実践者の事例を交えつつ提案していただいた。
最後にPR現代 三澤慎太郎から課題解決として「デジタルシフトの事例報告と具体的な取り組み方法について」を提示。アフターコロナの専門店における3種の神器は「グーグルマイビジネス」「LINE公式アカウント」「ECショップ」であるとし、その効果的、具体的な運用例について詳説した。
下島社長は、まとめとして3つのポイントを提示し「自店のニューノーマルとは」についての考察を促すとともに、アナログ×デジタルを前提とした時流適応策の迅速な整備を強調。コロナ禍にあっても店を守り、顧客を守り、雇用を守るための施策を講じようと力強く締めくくった。
次回のオンラインセミナーは6月17日(水)14時〜16時「JMG定例会オンライン」として開催する。