2021年2月、『Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)』より、バレエをテーマにした詩情豊かな3つのタイムピース「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」が発表された。
ヴァン クリーフ&アーペルとバレエの縁は深く、1920年代のパリではバレエをこよなく愛したルイ・アーペルが甥のクロードを連れ、ブティックのあるヴァンドーム広場からほど近いオペラ ガルニエに足繁く通っていたというエピソードも残されている。「バレリーナ クリップ」が誕生したのは1940年代初頭のこと。優美なヘッドドレスで飾られ、ゴールドやローズカットダイヤモンドの顔をもつバレリーナが、ダイヤモンドやカラーストーンが輝くトウシューズとチュチュを纏い、そのチュチュがしなやかな動きに合わせて舞っているかのようにふわりと広がる様にコレクターたちは一瞬にして魅了され、軽やかなポーズと衣装の美しさが印象的な「バレリーナ クリップ」は現在まで、メゾンを象徴するデザインの1つとなっている。
1950年代にはクロード・アーペルが、著名な振付家でニューヨーク シティ バレエ団の共同創設者でもあるジョージ・バランシンと親交を結んだことがきっかけに、さらにメゾンとダンスの世界とのつながりは深まり、ふたりが共感した宝石への情熱からバランシン作のバレエ「ジュエルズ」も公演(1967年4月にニューヨークで初演)。全3幕から成り、第1幕「エメラルド」はガブリエル・フォーレ、第2幕「ルビー」はイーゴリ・ストラヴィンスキー、第3幕「ダイヤモンド」はピョートル・イリイチ・チャイコフスキーというように、ひとつの宝石とひとりの作曲家に結びつけられた構成になっている。
今回発表された「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル」は、この「ジュエルズ」をインスピレーション源に制作されており、バレエの魅惑を余すことなく描き出すために、ヴァン クリーフ&アーペルは実際の舞台の場面を立体的に再現している。
文字盤の上部にはダイヤモンドがセットされ、煌めくシャンデリアと豪華なカーテンを表現。そのまばゆい輝きによって、メゾンが誇る職人技がいかんなく発揮された色鮮やかな文字盤が明るく照らし出され、彫刻、エングレービングが施され手作業で色が描かれた幕が開くと、ミニアチュール ペインティングによる情景に、世にも優美なバレリーナが姿を現す仕掛けが施されている。
「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル エメラルド ウォッチ」
「レディ アーペル バレリーナ ミュージカル ルビー ウォッチ」
タイムピースはそれぞれ、バレエ作品「ジュエルズ」の各幕の振付を意識した宝石とモチーフの組み合わせを特徴としており、各モデルのケース上部のリューズには、文字盤と同じ色の貴石があしらわれている。
また、ケースの裏側にも浅浮彫のエングレービングによって、ニューヨーク五番街にあるヴァン クリーフ&アーペルのブティックの前で踊るバレリーナの姿をデザイン。クロード・アーペルがジョージ・バランシンのために特別な内覧会を開き、メゾンの作品を披露した場所を想起させるものとなっている。
ダイヤモンドをセットした44.5㎜のホワイトゴールド製ケース
交換可能なアリゲーターストラップ(シャイニーグリーン/シャイニーワインレッド/シャイニーチャコールグレー)
ダイヤモンドをセットした交換可能なホワイトゴールドのフォールディングバックル
レトログラード式の時間表示を搭載した手巻き機械式ムーブメント、
オンデマンド ミュージカル アニメーション、54時間のパワーリザーブ
シリアルナンバー入り