2025年5月24日、「バカラショップ 丸の内」と「B bar Marunouchi」がリニューアルし、伝統と革新が息づく新たな輝きに満ちた空間へと生まれ変わった。
■マニュファクチュールのスピリットが息づく「バカラショップ 丸の内」
パリを拠点とする著名なデザインエージェンシー、モワナール・ベタイユ(Moinard Bétaille)によってデザインされた店舗外観は、グローバル企業やラグジュアリーブランドが集う丸の内の洗練された街並みと調和し、仲通りの豊かな緑とも響き合う、開放的で洗練されたデザインが特徴的である。また、ファサード左側にはシーズンごとにテーマが変わる印象的なディスプレイボックスが設置され、選び抜かれた作品がショップのコンセプトを象徴している。
フランス・バカラ村のマニュファクチュールの精神に着想を得て、クリスタルを生み出す4つの元素——火、水、空気、土——が織りなす錬金術と職人技をテーマとした「バカラショップ 丸の内」。訪れた人がまるで旅をするようにラグジュアリーな世界観を体感できる場となっている。
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■バカラの伝統と革新が息づく空間
店舗入口に配置されたスチールリボンコンソール(写真上)は軽やかな曲線で空間に丸みを与え、すべての創作が柔らかな素材から始まることを表現している。創業以来、絶やすことなく引き継がれてきたフランス・バカラ村の窯の炎と職人たちの情熱を象徴するバカラレッドがクリスタルの輝きをより一層美しく演出。床面はヴェルサイユ寄木模様を彷彿とさせるコンクリートフロアで、伝統的なパターンと無機質な素材が融合し、高貴でありながらも現代的な存在感を放っている。また、全体的にトーンを落とした照明がラグジュアリーなバカラの世界への没入感を高めている。
19世紀に万国博覧会へと馬車で運ばれたバカラ作品の歴史を想起させる、トランク型のディスプレイケース(写真下)。その中にはバカラショップ 丸の内のみで展開される非常に希少性の高い商品も並んでいる。
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■マニュファクチュールのアーチにオマージュ
美しい曲線を描くアーチ形のディスプレイケースは、フランス・バカラ村のマニュファクチュールに見られる窓のアーチデザインから着想を得たもの。世代を超えて傑作を生み出してきた職人たちへの敬意を込め、そのスピリットを表現している。ディスプレイウィンドウの背景には、赤のバブルミラーを使用しており、炎のように見える赤色はクリスタルの持つ透明感と鮮やかなコントラストを成し、まるでクリスタルが浮き上がって見えるような印象的なビジュアルを生み出している。棚や什器には、意図的に焦がしたスギ材を削り出した素材を使用し、バカラの作品を生み出す過程で木の道具が溶けたクリスタルに触れ、くすぶる様子を象徴的に表している。

<バカラショップ 丸の内>
新住所:東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル 1F
Tel:03-5223-8868
Open:11:00~20:00 (不定休)
■バカラの輝きが生み出す、唯一無二の空間「B bar Marunouchi」
2003年、バカラの美学を五感で体験できる場所として誕生した「B bar」。現在は六本木、丸の内、大阪梅田の3店舗を展開し、2023年には20周年を迎えた。今年、20年を節目に、「B bar Marunouchi」は空間を1.6倍に拡張し、より洗練されたスタイルへと生まれ変わった。

エントランスでゲストを迎えるのは、バカラを象徴する燭台「ツァリーヌ」。バカラグラスで埋め尽くされた「バカラの壁」の奥には、深紅のソファとシャンデリアが静かに佇むラグジュアリーな空間が広がっている。本革レザーのアームレスト、絶妙な椅子の高さなど、目に見えない部分にも細やかな心配りが施されており、座るだけでその快適さを実感できる。シャンデリアが放つ幻想的な輝きを眺めながら、200種を超えるバカラグラスの中からセレクトしたグラスでオートクチュールな一杯を楽しむひととき。ショップとは異なる、五感を通じてバカラの価値を体験できる空間となっている。

<B bar Marunouchi>
新住所:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル B1F
Tel: 03-5223-8871
Open: 月~土 16:00~26:00 、日・祝 定休