宝石販売・リユース事業を展開する株式会社貴瞬は4月28日、東京都台東区の本社会場で、宝石専門オークション「KISHUN AUCTION」のオープニングセレモニーを開催した。同オークションは、同社が掲げる「無価値という言葉を世界から無くす」というビジョンのもと、宝石流通の新たなマーケットプレイスを目指す取り組み。プロダクト、会場、システム、演出を含めて従来のオークションの在り方を見直し、価値判断が難しいリユース宝石に新たな評価軸を提示することを狙う。
大きな特徴は、約5,000点、総額約5億円規模に上る出品数だ。オンラインとリアルを融合したハイブリッド型を採用し、会場に来られない参加者にも取引機会を広げる。さらに、参考価格の提示、全商品への鑑別書付与、初回の落札手数料無料といった仕組みにより、透明性と参加しやすさを高めた。指値制限を設けず、入札があれば成立する設計も特徴で、従来の展示会で課題となっていた混雑や機会損失の解消も図る。
セレモニーでは、プロジェクトマネジャーの前澤凌也氏が開会を宣言した後、コンセプトムービーの上映、代表挨拶、テープカットを実施。代表取締役社長の辻瞬氏は挨拶で、若い頃に初めてオークションへ参加した際の熱気を振り返り、「こうした場を自社で設けられたことを誇らしく思う」と語った。また、日本の宝飾業界が培ってきた品質、流通、信頼は世界最高峰だとし、「リユースを通じて価値をもう一度再定義し、世の中に広げていきたい」と強調した。
メインイベントとして行われた手競りセッションでは、参加者が会場の臨場感のなかで価格を競り合い、オークションならではの熱気を演出した。同社は今後、「商品が集まり、世界へ流通していくハブ」として、KISHUN AUCTIONを世界水準の宝石流通プラットフォームへ育てていく考えだ。