香港貿易発展局(HKTDC)主催による「第12回香港国際ダイヤモンド・ジェム&パールショー」と「第42回香港国際ジュエリーショー」が盛況のうちに閉幕した。ダイヤモンド・ジェム&パールショーは3月2日~6日にアジア・ワールド・エキスポ(AWE)で、ジュエリーショーは3月4日~8日に香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催され、「2つのショー、2つの会場」という香港ならではのスタイルで世界中のバイヤーを集めた。

両展示会には150の国と地域から約8万人のバイヤーが来場。AWE会場には125の国と地域から2万8,000人以上、HKCEC会場には140の国と地域から5万1,000人以上が訪れ、世界最大級のワンストップ・ジュエリーマーケットプレイスとしての存在感を改めて示した。
国際色豊かな来場者と業界への前向きな期待
今回の展示会には、40以上の国と地域から約4,000社が出展。香港貿易発展局(HKTDC)副局長のジェニー・クー氏は、「フィリピン、韓国、オーストラリア、スイスからの来場者数が大きく増加した」と語り、展示会の国際的な影響力の高さを強調した。また、会期中には30以上のセミナーやイベントも開催され、最新の市場動向や業界トレンドについて活発な情報交換が行われた。

さらに今回は、「ハードピュアゴールドパビリオン」「トルコ石パビリオン」「香港時計製造業者協会パビリオン」が新設され、新たな商材提案や市場開拓への期待を集めた。
HKTDCが出展社1,509社を対象に実施した調査では、44.3%が今後1~2年で売上増加を予想し、49%は横ばいと回答。慎重ながらも前向きな業界マインドがうかがえた。成長市場としては韓国、ASEAN、中国本土、台湾、オーストラリアなどが高く評価され、日本市場への期待も高い結果となった。
また、今後3年間で業界に最も影響を与える技術として、AI、ソーシャルメディア、ビッグデータが上位に挙げられ、デジタル技術活用への関心の高まりも鮮明となった。
日本パビリオンは今年も高い人気
空港側のジャパンパールパビリオン、香港島側のジャパンパビリオンはいずれも多くのバイヤーで賑わい、会場内でも特に高い集客力を見せていた。中国からのリピーターバイヤーは引き続き安定して多く、今回はASEAN諸国からの来場増加を実感する声も多く聞かれた。

一方で、中東情勢悪化によるフライト欠航の影響もあり、中東からのバイヤーは例年より減少したという。
会場では、日本産アコヤ真珠や日本の中古ジュエリーへの人気が依然として高く、さらに新しいデザインを求める海外バイヤーが、甲府や御徒町のメーカーのブースに集まり、活発な商談が続いていた。