和の紋様・伝統工芸を織り込んだファッションジュエリーを製作する『casane:重ね』が2008年9月・2009年2月のファッション合同展示会「rooms」出展を経て、この4月から本格的に販売活動を開始している。
『casane:重ね』のデザイナーは田中広美さんと城田みどりさん。2人は大手ジュエリー小売店などでジュエリーの企画・デザインを経験しており、ジュエリー制作・デザインのキャリアは約14年。昨年独立し、かねてからの目標であったオリジナルブランドを設立した。
デザイナーの1人、田中さんはブランド設立の理由に「和の伝統美を気軽な形で楽しめる提案をしたかった」「着物は普段からは中々着る人が少ないが、その美しさをジュエリー・アクセサリーに組み込めばもっと多くの人が楽しめるものになる」を挙げる。そして、和小物にありがちな「チープなお土産品になってしまわないように」、洋服との組み合わせが出来るファッション性と細部のディテール・作りのクオリティにはこだわったという。
商品全体の価格は1万円前後~15万円。
シルバー素材では7000円台からあり、K10素材は1万円~5万円、K18素材のアイテムは3万円~15万円になる。この価格設定は「取扱い店の顧客層に合わせたアプローチができるように」考慮されたもの。本格的に販売活動を開始した今、京都のセレクトショップ「布屋みさやま」(4月1日~5月6日)、恵比寿三越(6月19日~25日)の2店舗での期間限定販売が決定している。
田中さんは「和の伝統美の美しさを伝えるためにも、将来的には海外にも発信していきたい」と話していた。
このピアスは上代13,650円。他にネックレスやブレスレットもある。
「素材のユニークさとデザインに重点を置き、購入層の幅を広げるためにマテリアルは真鍮・シルバーにして価格を抑えた」という。