「モンブラン・ドゥ・ラ・キュルチュール―アート・パトロワネージ・アワード」とは、モンブランの後援のもと、モンブラン文化財団により主催される国際文化賞で毎年1回、世界の主要国(または地域)の「あらゆる芸術の分野で若い才能の育成に尽力支援している人物」に対して、栄誉を称えて贈る賞として、1992年に創設された。日本賞は、1994年の佐治敬三氏に始まり、昨年度のコシノジュンコ氏まで16名が受賞している。
2010年度の日本賞受賞者である夏木マリ氏は、1993年に劇場教育への取り組みを開始し、以来、独自のパフォーマンス技法に基づく広範囲に亘る一連のワークショップを、日本国内のみならず、UKやポーランドなどでも開催し、舞台人として後輩の指導に尽力している。各演劇ワークショップは、子供たちとの交流をメインに、通常20~40名のあらゆる年齢層の人々を対象に実施されている。この活動は、夏木氏のプライベートな時間を利用して行なわれており、それにかかる費用も全て夏木氏が負担しており、このような新たな舞台人の育成を見据えての活動が評価され、今回受賞の運びとなった。
夏木マリ氏には、4月15日に開催された授賞式において賞金として、本人が希望する芸術プロジェクトにモンブラン財団から1万5,000ユーロが寄付されたほか、副賞として本賞のために世界で12本のみ限定生産されるモンブラン万年筆「エリザベスⅠ世(特別仕様)」が贈られた。