株式会社ジュエリーカミネ(本社:神戸市中央区、代表:上根学氏)展開の『ジュエリー絵画』に「ベルサイユのばら」シリーズが登場。8作品を制作し、2月11日より発売する。
「ベルサイユのばら」は、フランス革命の時代を舞台にした池田理代子さん作の名作漫画(1972年-1973年まで週間マーガレット:集英社に連載)。アニメーションや映画、宝塚歌劇団による舞台にもなり、社会現象とも呼べる大きなブームを巻き起こした作品である。連載終了から40年を経た現在は世代を超えたファンを獲得して、世界各国にも知られた存在になっている。
「ベルサイユのばら」シリーズの『ジュエリー絵画』制作は、ジュエリーカミネ代表の上根氏からの働きかけで実現したものであり、
「上根家3代に亘って大ファンである宝塚歌劇団の普及の名作であり、また、宝石が最も贅沢で豪華に使われていた1700年代後半のフランスを舞台にした“ベルサイユのばら”を題材にしてジュエリー絵画を制作することは至福」であると話している。
1906年(明治39年)からの歴史を持ち、神戸と芦屋に7店舗を持つジュエリーカミネが宝石で絵画を描く『ジュエリー絵画』をブランドとして立ち上げたのは2015年3月。創業110周年を記念して誕生しており、8ヶ月で5,000万円ほどの売上げとなっている。
『ジュエリー絵画』では、ルビーや翡翠、オパールなど、多いものになると30種類もの天然石が1つの作品に使われており、ガラスに転写した原画を下絵にして熟練職人の手により手作業で天然石を貼り付けて制作(タイの提携工房の30人のスタッフが従事している)。
日本文化として認知を築いている日本のアニメ・漫画作品を題材に取り上げることで海外の市場にも受け入れられやすく、また、天然石を使うことで色褪せしにくい利点があるという。
第一弾の『ジュエリー絵画』では「手塚治虫」シリーズを制作しており、29作品をラインナップして日本国内だけでなく海外にも発信。また、手塚治虫氏の描くストーリーの根底にある“命の尊さ”に焦点を当て、命の尊さを後世に伝える3つのプロジェクトを立ち上げ、震災の復興の為の寄付や小児ガン施設への寄付、宝塚市の魅力発信といったことも手がけている。
販路は、日本国内ではジュエリーカミネ7店舗と髙島屋各店舗・ネット販売、阪急百貨店各店舗、紀伊國屋書店各店舗・ネット販売。海外では紀伊国屋書店海外店舗及びネット販売となっており、海外でのイベント(台湾の紀伊国屋での展示販売のほか、ドバイやタイでも)も予定。この新作での初年度の販売目標は5,000万円となっている。
フランスの国旗を手にしたオスカルを題材にした「オスカル1」にはルビーやラピスラズリ、マザーオブパール、アパタイト、オパール、ソーダライト、パール、カーネリアン、ソーダライト、ジルコン、フローライトのほか、K24ゴールド(純金)も使われている。
こだわりのポイントは原作の雰囲気を損なわない繊細な表情の具現化。「効果に入れられているキラキラや、睫の影にもこだわって制作した。細部が少し異なるだけで全体の雰囲気が全く違ってしまう」という。
池田さんは「出来が精巧で遠めにはイラストと言われてもわからない」とクオリティーの高さを評価。また、宝石について「地球が自ら育み生み出したものだということにとても感動する」とも話していた。