宝飾・時計・メガネ、きもの、寝具に特化したマーケティング・企画広告会社「㈱PR現代」(東京・日本橋、下島 仁 社長)は、主宰する宝飾小売業経営者が集うマーケティング実践研究会「JMG(ジュエラーズ・マインドグループ)」の定例研究会を12月7日(水)オンライン&リアルで開催。アナログとデジタルの融合による、小売店の発信力の重要性に焦点を当て、JMG会員同士の意見交換を交えた研究発表会を展開した。
冒頭、JMG会長の花島路和氏からは、自店の買取催事での感想として、一般客の購買力の有無が顕在化し、従来の接客方法では顧客の満足を得られないのではないかと述べ、より良い商品を求める傾向にあると分析。価格訴求型ではなく、より良いものを求める顧客層にターゲットを変更してDX戦略を展開し、他店との違いをわかりやすく訴求する必要性を説いた。
続いて、JMG顧問であり(一社)日本宝飾品貿易協会 代表理事の深澤裕氏の市場分析では、10月以降ブライダルが停滞しているものの、百貨店やインバウンド需要が牽引し、2022年は14年ぶりに1兆円規模に回復するとの見方を示した。3年ぶりの海外視察では、海外市況の活況ぶりに比べ、日本の取り残され感が強いことに危機感を露わにした。また、国内ではニュージュエリーの台頭で、Z世代がこれまでとは違う市場を築きつつあると分析した。
続いての会員発表では、愛知県名古屋市の「ジュエルヤマグチ」山口勝司専務が登壇。「LINE配信の強化 見込み客発見型ホームページの運用方法について」を発表した。サイトリニューアルとLINE配信の強化から2年で倍増した売り上げと、新規客増加の背景を解説。Web対策を「やらないという選択肢はない」と結論づけた。
情報交換タイムには山口氏の発表を受け、参加会員各店から活発な質問と意見交換が行われ、自店での取り組みも披露した。
次回は2023年2月8日(水)、JMG新年度フォーラムをオンライン&リアルで開催する。
PR現代では、各店のLINE公式アカウントやYouTubeを活用した催事集客、商品提案などの運用サポート相談会を実施している。興味のある方は