シチズン時計が1924年に初めて「CITIZEN」の名を冠した懐中時計を作り上げてから今年で100年を迎えた。これを記念して、同社ではシチズンの軌跡・信念・未来へのビジョンを伝えるイベントを東京、北米、欧州で開催する。2024年6月20~21日、東京でその第一弾が開催された。
会場として選ばれたのは登録有形文化財<旧山口萬吉邸>をリノベーションした九段ハウス。歴史を感じる名建築を舞台に、シチズンの100年の足跡を巡り、時計づくりへの情熱と新しい未来に想いを馳せる展示にブランドの歴史を体感できるイベントとなった。
地下1階から3階までの九段ハウス各部屋に展示されるのは、シチズンらしさを伝える100本の時計。この100本の時計は12カテゴリーに分類され、モデルごとに技術者やデザイナーの考察、スケッチなどとともに解説、展示された。展示された100本の時計は、同社全社員参加の「シチズンの本質」を探るプロジェクトに端を発しており、社外に向けて初めてこのイベントですべての時計が披露されることとなった。
地上1階には、「これまでの100年と、これからの100年を見つめて」というテーマで、初代懐中時計から新懐中時計へ、進化の系統図の展示がなされた。100年前に「CITIZEN」の名が冠された初めての時計である16型懐中時計とともに、2024年秋冬頃に世界100個限定で発売予定の『「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念 懐中時計』が並び、新旧それぞれの良さに触れて来場者を魅了した。
地下1階には「洗練された技術」「コスモサイン」「新しいことへの挑戦」「全体のバランス」「人への寄り添い」「鮮烈なインパクト」、地上2階には「表現の美しさ」「エコ・ドライブ」「アナログとデジタルの融合」「シンプルさと高級感」、地上3階には「印象と個性の強さ」「外装に見られる先進性」と、カテゴリーに分けられて製品やそれに関連する部品、製造に使用された道具などが展示された。展示される時計は、歴史あるものから、デザインや機能が特徴的で優れているもの、鉄道員や子ども、視覚障害者など対象者に寄り添うことで生み出されたもの等多岐に渡る。
シチズンの歴史に触れられるだけでなく、各製品のバックグラウンドを通して、シチズン100年の歴史と魅力が存分に堪能できるイベントとなった。
シチズン公式HP:https://citizen.jp/