2024年7月5日、YUTAIがプレス向けの新作展示会をアマン東京で開催した。YUTAIはデザイナーの石原勇太によって2021年に設立されたファインジュエリーブランドである。長い時間をかけて生成された素材、伝統的で高度な技術への興味と探求心を起点とし、現代的かつ革新的なアイディアで、宝飾品に従来とは異なる価値を創造している。 今回の展示会では同アマン東京の36階の一室で、新作も含むYUTAIの代表的なコレクションが展示された。独自の世界観が確立された魅惑のコレクションの一部を紹介する。 「REVIVE」は1970年~80年代に日本で製作されたクラシカルなセッティングのジュエリーを再構築した1点もののコレクション。古いリングからテーパードダイヤモンドが波打つようにセッティングされた石座ごと取り外し、現代のスタイルに合わせて精密にカットし、幅のあるプレートタイプやシンプルなラインタイプのプラチナにセットし直すことでジュエリーを蘇らせている。 (画像①)贅沢にダイヤモンドをあしらった石座とセンターストーンの組み合わせは、コーディネートのなかでも一際存在感を放つ 「SLIDE」は大胆に半分に切断したパールを、ゴールドプレートの上でスライドさせたコレクションだ。ネックレスの留め具やピアスのキャッチ部分が目立たないようになっており、リバーシブルでの着用が可能。裏返すことでパールとゴールドの配列が変わるため、表にする面によって印象が大きく変わるようなデザインになっている。 (画像②)ゴールドと真珠の規則的な配列が美しいSLIDEのネックレス シンプルなパールジュエリーと天然石をシームレスに組み合わせたデザインの「SECTIONAL」は、天然石に合わせる真珠の色合いにもばらつきがでないよう、徹底した真珠選びにこだわっている。ピアス・ネックレスの長さ、合わせる天然石の種類などはカスタムが可能だ。真珠とのつなぎ目の部分になる天然石は、シームレスにつながるように真珠と全く同じ直径に研磨されており、熟練の職人技が光る。 複数のジェムストーンを組み合わせ、1つの石にする特殊な技法を使ったコレクション「FUSED GEM」をチャームとして同コレクションに合わせることで、さらにカスタムの幅が広がる。 (画像③)SECTIONALの新作のピアスは、キャッチ部分に半分にカットした真珠を使用することで横から見たときにも美しいシルエットになるようにデザインされている。 (画像④)SECTIONALのネックレスでは、留め具が目立たないよう真珠の大きさに合わせて一つ一つ手作業で製造している。 YUTAI公式HP https://yutai.jewelry/