8月28~30日東京ビッグサイトで、世界最大のジュエリーフェア「9月香港ジュエリー&ジェムフェア」を手がけるインフォーマ マーケッツ ジャパンと、日本ジュエリー協会が共同主催の国際的なジュエリートレードショー「ジャパンジュエリーフェア」が開催された。開催2日目の模様をレポートする。
同日、会場では宝飾関連セミナープログラムのほか、表彰式にはプレゼンターとしてジュエリーコーディネーター(JC)の資格を有しJCアンバサダーも務めるアンミカ氏を迎えた「第8回ジュエリーコーディネーター接客コンテスト」なども開催。セミナーでは、宝石の基礎知識をはじめ、販売者に向けた鑑定書の読み方に関するものや、今後のカラーダイヤモンド市場の予測解説など、多様なプログラムが用意された。
■常時盛り上がりをみせた貴瞬ブース
買取から鑑定、加工、販売のすべてを自社で一貫して手がけるという強みをもつ宝飾品総合企業・貴瞬。同社は中古ジュエリーを再度研磨・加工し、新しくデザインすることで価値を生み出すという独自のビジネスモデルを確立しており、年々事業規模を拡大させている。
以前は同社の製品を直接手に取ることができるのは展示会に限られていたが、来場者から「展示会以外でも商品を直接見られる機会がほしい」との要望が多数あり、2022年に宝石の街・御徒町に1号店「KISHUN」をオープンさせた。
今回「Rock you!~世界を揺るがす~」をテーマに掲げた同社のブースは、懐かしのロックバンドを彷彿とさせるようなカラフルなデザインで装飾されており、ひと際にぎわいをみせていた。活気あふれるブースにはルース等、手頃な均一価格の商品が並び、購入者にはブースと同じデザインのショッパーが配布され、会場を彩っていた。

■パール本来の形を活かした動物モチーフの1点物ジュエリー
パールジュエリーを中心に企画・製造・販売を行うサイキ宝飾のブースでは、愛らしい表情豊かな生き物をモチーフにしたアイテムが並んだ。同コレクションは定番商品として展開されているものの、仕入れたパールの形に合わせて動物を決め、デザインを施していくため、常に同じ動物のアイテムがラインナップされているわけではない。また、同じ動物であっても形や色、宝石の配置で表情が全く違ってみえるため、好みの動物や表情のものを探す楽しみも提供している。虎や兎など、干支のデザインは継続して人気とのことだが、ほかにも豚や象、動物以外にもてんとう虫やカエルなどのデザインも一部用意されている。自分で楽しむジュエリーとしてだけでなく、その愛らしいデザインから孫へのプレゼントとしても人気とのことだ。

■2年目となる「ブライダルダイヤモンドパビリオン」
昨年大好評を博したブライダルダイヤモンドパビリオンが本年も登場。今年は10ブランドが出展し、さまざまなブランドのリングを一堂に会して見ることができる貴重な機会となった。


自然界の美しいものからインスピレーションを受けたアニバーサリージュエリーブランド「PROPONERE」も同パビリオンで展開。同ブランドが手がける、夜明けのマリッジリング「Aube」は漆黒の夜が明け、美しいグラデーションが広がり始めた空を、プラチナ、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド計4色の素材で表現。シンプルながらも一味違ったブライダルジュエリーとなっている。

■「山梨ジュエリーフェア2025」プレス発表会
同会場では、2025年4月9~11日の3日間山梨県で開催予定のBtoBトレードフェア「山梨ジュエリーフェア2025(YJF2025)」についてのプレス発表会も行われた。2025年の同イベントは、(協)山梨県ジュエリー協会が主催団体となって開催されることが決定している。同協会理事長を務める柳本氏によると、YJF2025ではより幅広い出展企業や関係者との交流が実現できることを確信しているとのことだった。また、出展企業数も前回と同様の規模を想定しているといい、国際宝飾展として新たなビジネスチャンスを創出し、宝飾業界をさらに盛り上げることが期待される。
