宝飾・時計・メガネ、きもの、寝具に特化したマーケティング・企画広告会社「㈱PR現代」(東京・日本橋)は、主宰する宝飾小売業経営者が集うマーケティング研究会「JMG(ジュエラーズ・マインドグループ)サマーフォーラムTHE NEXT SHOP 2025」を8月6日(水)に開催した。
今回のテーマは「接客力 × インバウンド戦略で差をつける!」。ゲストスピーカーにパーソナルジュエラー協会 代表 shiho(しほ)氏、株式会社 WSP マネージャーの中村 由嗣 氏が登壇した。
プロローグではJMG代表の下島 仁から、富裕層の増加によって変化する新規顧客獲得のポイントについて解説。現代の社会背景から宝飾専門店が取り組むべき問題を提示した。
第1部ではshiho(しほ)氏から「スタッフが輝けば、お店も輝く!──ジュエリー販売の未来を作る人材育成」とのテーマで、宝飾店にとっての喫緊の課題である販売員の人材育成についてレクチャー。特にお客様に商品を試着してもらうための接客話法や、共感を得るトーク術など、豊富な現場経験をもとに構築されたメソッドを披露した。
第2部の中村由嗣氏からは激増するインバウンド需要に対する戦略を、4つの主軸(店舗誘導、言語の壁、SNS活用、決済手段)に分けてわかりやすく解説。特にGoogleマップやホームページの多言語化、また現場での対応方法などについて具体的な手法を示した。質疑応答ではそれぞれ立地の異なる店舗からのインバウンド対策について質問が相次ぎ、増加するインバウンド客への問題点を浮き彫りにした。
セミナー終了後の懇親会ではラボグロウンダイヤをはじめとするラボグロウンの各種ルースを観察しながら、今後のラボグロウンジュエリーの展望や扱い方について活発な議論が繰り広げられた。
次回JMG秋の定例研究会は10月27日(水)に「北海道ジュエリーフェスタ2025&店舗視察」として札幌で開催。JMGメンバーでもある札幌市(株)オバラ(小原慎也社長)による、展示会の新たな集客方法とブライダル店『プロポーズ』の戦略を学ぶ。展示会強化店、ブライダル強化店に参加必須のイベントとなっている。
JMG は現在、全国の宝飾店53社が加盟。PR現代(下島仁社長)は、宝飾小売業を対象にJMGへの入会を受け付けている。詳細はPR現代 ジュエリー事業部まで。