インドの宝石・宝飾品業界は回復の兆しを見せている。7月の輸出は、米国の関税の影響が長引く中、待望の押し上げ効果をもたらした。全体の輸出が15.98%という力強い伸びを見せ、香港へのカット・研磨済みダイヤモンド輸出が急回復し、IIJSプレミア2025の受注も好調だったことから、ホリデーシーズンを前に明るい見通しが広がっています。
今月終了したIIJSプレミア2025では、受注が7兆ルピーから9兆ルピー(10兆円前後)と推定された。この勢いに拍車をかけるように、GJEPCは2025年9月にサウジアラビアで開催されるSAJEX 2025の準備を進めている。
長引く低迷の後、2025年7月には宝石・宝飾品の総輸出額が21億7,824万米ドルに達し、前年同月の18億7,809万米ドルから15.98%増加した。 GJEPC会長のキリット・バンサリ氏は、この好調な動きについて、「7月の輸出増加、IIJSプレミアの成功と大幅な受注、そして香港市場の力強い回復など、業界にとって明るい兆しが見られるのは喜ばしいことです。特に、米国の関税の影響など、世界的な課題が続く中で、このような実績は心強いものです」と述べました。
2025年4月から7月までの期間、宝石・宝飾品の総輸出額は87億8,967万米ドルとなり、前年同期の87億9,966万米ドルから0.11%の微減となりました。
2025年7月、カット・研磨済みダイヤモンドの総輸出額は10億7,173万米ドルとなり、前年同期の9億1,013万米ドルから17.76%増加しました。特筆すべきは、インド産ダイヤモンドの主要な輸出先である香港市場が力強い回復を示し、輸出額は1億8,748万米ドルから70%増の3億2,000万米ドルへと急増したことです。
GJEPC会長のキリット・バンサリ氏は、「香港市場の回復は、ダイヤモンド業界にとって非常に明るい兆候です。この需要の急増は、買い手の自信の回復を反映しているだけでなく、業界にとって重要な時期を迎えるにあたり、全体的なセンチメントを押し上げるものでもあります」と述べています。