インフォーマ・マーケッツとMCHグループ、2027年に新国際見本市「Basilia」をバーゼルで開催へ
アジアと欧州を結ぶ新たな宝飾・時計産業のハブ誕生
【スイス・バーゼル発】2026年6月18日―世界有数の国際見本市運営企業であるインフォーマ・マーケッツとMCHグループは、初めての協業として、新たな国際宝飾・時計見本市「Basilia Jewellery & Watch Fair(バシリア)」を立ち上げると発表した。初開催は2027年4月、スイス・バーゼルのメッセ・バーゼルで行われる。
インフォーマ・マーケッツは、「Jewellery & Gem WORLD Hong Kong(JGW)」をはじめとする世界有数の宝飾業界向けB2Bイベントを運営。一方、100年以上の歴史を持つMCHグループは、「アート・バーゼル」など世界的な文化プラットフォームを創出してきた実績を持つ。
両社は、アジア、欧州、そして世界各地の業界関係者が集う新たな国際舞台を創出し、変化する市場環境に対応した大陸横断型の交流拠点を目指す。
アジアの供給力と欧州の需要を結ぶ新たなプラットフォーム
第1回バシリアはメッセ・バーゼルのホール2で開催され、400社以上の出展企業が集結する予定である。メーカー、デザイナー、ブランド、小売業者、卸売業者、流通業者、調達スペシャリストが一堂に会し、新たなビジネスチャンスを探り、ネットワークを拡大し、戦略的パートナーシップの構築を図る。
アジア、欧州、その他主要市場の参加者を一つの会場に集めることで、バシリアは調達と商取引のための専用プラットフォームを提供する。バリューチェーン全体を横断する交流を促進し、新規商機の発掘や既存関係の強化、異なる地域や市場のパートナーとの連携を可能にする。
多様性を尊重する「都市型」展示会
バシリアは、画一的な展示スタイルを押し付けるのではなく、国際色豊かな出展者の多様性を受け入れる「都市」をコンセプトとして設計されている。
会場は、宝飾品エリア「Jewellery Neighbourhoods」、ダイヤモンドと宝石の「Diamond & Gem Districts」、時計の「Watch Valleys」、欧州各国エリア、スイス館、テクノロジーハブなど、没入型の複数のゾーンで構成される。それぞれの空間には、世界の主要な生産地や商業拠点の個性や文化的背景が反映され、来場者に新たな発見を提供する。
バーゼルが国際交流の結節点に
欧州の中心に位置するバーゼルは、主要国際市場へのアクセスの良さに加え、大規模イベントに対応できる交通網、展示施設、宿泊施設を備えている。
メッセ・バーゼルは欧州有数の先進的な展示会場であり、地元自治体も今回のプロジェクトを支援している。ホテル業界は長期的な成長を見据えた十分な宿泊能力を確保しており、レストランや観光業界も、アジアからの多数の来訪者を含む国際コミュニティを迎える準備を進めている。
「市場が必要とする場所に価値を創出する」
インフォーマ・マーケッツ・アジアの社長兼CEOであるマーガレット・マー・コノリー氏は、「MCHグループとの提携は自然な選択でした。両社とも、ビジネスの成長と有意義なつながりを生み出すプラットフォームづくりにおけるリーダーです。業界の進化するニーズに応えるとともに、そのダイナミズムを支える多様性を称えるグローバルイベントを共に構築していきます」と述べた。
また、インフォーマ・マーケッツのジュエリー部門ディレクター、セリーヌ・ラウ氏は、「私たちは市場が最も必要としている場所へ赴き、真の価値を創出します。調達環境はこれまでになく複雑化しており、バイヤーは自らの課題を深く理解する信頼できるパートナーを求めています。バシリアは専門知識と新たな視点を持つサプライヤーとバイヤーを直接結び付けることで、そのギャップを埋めます」と語った。
さらに、MCHグループの暫定CEOであるアンドレア・ザッピア氏は、「バシリアは、宝飾・時計業界の未来と進化するニーズを見据えて設計されたプラットフォームです。インフォーマ・マーケッツのグローバルネットワークと業界理解、そしてMCHグループの世界水準のイベント運営能力を融合させることで、供給と需要を大陸間で結び付ける新たな国際舞台をバーゼルに築き上げます」とコメントした。
セミナーやカンファレンスも充実
バシリアでは、商談機会だけでなく知識の共有も重要な柱となる。4日間の会期中には、セミナーやパネルディスカッション、専門家によるカンファレンスが開催され、ネットワーキングと業界交流をさらに活性化させる予定だ。
2027年4月、バーゼルは再び世界の宝飾・時計業界が集う新たな国際舞台として、その歴史に新たな一章を刻むことになる。